「矯正歯科治療とは何をするのですか？」よく患者さんからお受けする質問です。通常矯正治療と言えば、見た目の治療というイメージがあると思います。実は矯正治療の本当の目的は、「しっかりと噛める歯並び」をつくることなのです。
歯並びや噛み合わせに問題があると、具体的にどういったことが起きるのでしょうか？
別に歯並びや噛み合わせなんて大騒ぎするほどのもんでもないでしょ…
と思われるかも知れませんが、咬み合わせの不正や歯並びの異常は虫歯や歯周病を発生させやすい口の構造であるばかりでなく、噛む力の低下、ひいては、あごの関節や全身のバランスに障害を引き起こす可能性もあるのです。
なぜなら、あごが不安定な噛みにくい状態が続くと、 咀嚼（そしゃく：食物を噛み潰すこと）に関連する筋肉のバランスが乱れ、頭痛や肩こりにまで発展することがあるからです。ですので、矯正治療には以下のような メリットがあると思います。
上記のようなメリットを考えると、子供や若い方はもちろん、４０～５０代の方であっても、適切な矯正治療を行なうことは、長い人生を考えた上で大変有益な治療であると思います。特に当院には、「若い頃から歯並びにコンプレックスを抱いていた」とご相談にこられるミドルエイジの方々が多くお越しになられます。
矯正治療を行なう上で重視しているのは、噛み合せを正しく行なえるように見た目が美しくなるようにということはもちろん
歯槽膿漏・歯周病・虫歯になりにくい噛み合わせをいかに作るか
ということです。
これは一般の歯科治療を行なっている見地から特に意識をしています。
ただ歯並びを綺麗にするだけではなく、
１０年、２０年後の、患者さんのお口の中の健康を考えた矯正を行ないたい。
当院の矯正治療は上記のような診療方針の下で行なっています。
